贈る側の心得 5つの基本
気持ちをカタチにして贈る。
それは、フォーマルギフト、カジュアルギフトともに共通して言えることです。
贈る側の気持ちや、思いが伝わる基本の心得をまとめました。
1.贈る目的をはっきりと
贈り物は、
「この度はおめでとうございます」
「いつもありがとうございます」
「お世話になりました」
といった相手に対して、思いやりの気持ちを表すのに、言葉だけでは足りないというときに、カタチとして伝えるものです。
理由のわからない贈り物は、相手を困惑させてしまいます。
『何の目的で贈っているのか』をきちんと示すことが大切です。

2.贈り物は持参が正式ですが…
贈り物は、本来は持参してあいさつの言葉とともに届けるものです。
しかし、忙しい現代では、持参するのは、贈る側も、贈られる側も、負担に感じてしまう場合もあり、また、暮し方が変わった今では、贈り物を宅配便を利用して贈る手段が多くなっています。
宅配便で送る時は、 「何の目的で贈った」のかを記したカードや、ハガキを品物が届く前に出すか、親しい間柄であれば、送る前に、電話で相手の都合を聞いてから送ります。
3.喜んでもらえるものを
相手に喜んでもらえるものを贈りましょう。
お酒を飲まない人に銘酒を贈ったり、 「ブランド品だから相手も喜ぶはず」と、自分勝手に品物を選んでしまうと、せっかくの気持ちも、伝わりにくくなってしまいます。
相手の好みや家族構成、生活、年齢などを考えた上で選びましょう。
また、相手に負担を感じさせない程度の金額のものを贈ることも大事ですし、分相応であることが基本です。
4.品物のタブーや、数のしきたりに配慮を
目上の人に下着など直接身につけるものや、履き物(踏みつけるという意味がある)などを贈るのは失礼とされています。また、贈り物をするとき慶事は奇数、弔事は偶数というしきたりや、水引・のしの使い分けのしきたりがあります。
特に、冠婚葬祭での贈り物は、しきたりや気配り、マナーを心得ておきましょう。
5.タイミングに気をつけて
タイミングのずれた贈り物では、せっかくの祝う気持ちも伝わりにくくなってしまいます。
もし、タイミングを逃してしまったら、次の最も近い機会を利用して贈りましょう。お祝い事は、早めを心がけます。
季節の贈り物は、時期を逃がすと表書きが変わったりもしますので、贈るタイミングに気をつけましょう。